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白内障は手術を受けるべき?

白内障の治療において、”見え方を良くする”ためには手術しかありません。人生100年時代と言われることもありますが、豊かな人生を送るために、「見えている」ということはとても大切なことです。 実際に手術を受けた方からは「今まで点眼で我慢していて人生損をした」「早くやればよかった」など好意的な意見をいただけることも多いのが特徴です。もし白内障の進行で見えづらくなってきている場合には、手術という選択肢も含めて考えていただけたらと思います。

手術は「受けたいと思った時」がそのタイミング

白内障は基本的に加齢とともにゆっくりと進行するため、早急な手術が必要な病気ではありません。よく「先生が決めてください」と言われることも多いですが、白内障の手術は「ご自身が手術をしたくなったら受ける手術」です。この一言に尽きます。もちろん免許更新などをきっかけにご検討いただくことも多いですが、最後はやはりご本人の気持ち次第です。

眼科医としては、良くなってほしいので手術のお話をすることが多いですが、手術の怖さやストレスを極度に感じるくらいなら、そのまま自然にお過ごしいただく人生も全然アリかなと思います。逆に早めに手術をしてしまって、白内障で見えづらいというストレスから解放された状態でその後の人生を送るのもハッピーだと思います。 当院では白内障のどの段階でも(極度に進行した状態でも)手術を受けられる体制を整えております。もちろんご本人の抱えているリスク等についても十分にお伝えさせていただきますが、手術をご希望される皆様のために、ぜひお力になれたらと思います。

手術は片目ずつ?両眼同時?

一般的には手術を片眼ずつ行うことが多いですが、近年では両眼同時手術も広がりつつあります。 片眼ずつのメリットとしては、手術当日に帰ってももう片目で見える、万が一の感染症などでトラブルになっても片眼だけのリスクで終わるといったことが挙げられますが、通院回数が多くなったり、点眼が左右で分かりづらくなったりするデメリットがあります。 一方で両眼同時手術はその日のうちに両眼の手術をして、眼帯なしで透明な保護メガネで帰宅いただきます。通院も少なくて済み、点眼も両眼同時に開始すればいいので分かりやすい、また手術の恐怖やストレスが1回で済むというメリットもあります。デメリットは本当に少ない合併症である術後感染症が起こってしまう場合に、両眼とも感染(極度の視力低下)のリスクを負う可能性があるというのが一番の懸念点です。 当院ではご本人・ご家族の生活背景やご希望などに合わせてどちらでも対応が可能ですので、手術日程を決める際にご相談させていただけたらと思います。

当院での手術の特徴について

当院では手術をご希望いただいてから、1~1.5か月以内には手術日程をご提案できるよう体制を整えております(もちろん希望の日程などあればご相談です)。免許更新が近いなど事情があれば、もちろん鋭意ご相談が可能です。 また手術器具の滅菌体制について、大学病院や総合病院と同等の体制を取っております。一般的なクリニックなどにもあるオートクレーブ(高温蒸気滅菌)はもちろん、プラズマ滅菌装置を導入し、高温に耐えられない機材や内腔機材に対しても優れた滅菌が可能です。またウォッシャーディスインフェクターといって基本的には手洗いで行っている器具洗浄を専用機器で行うことで、高レベルな洗浄と熱水消毒が自動で可能となり、術後トラブルへの対策として考えうる万全の体制を整えております。詳しくはこちら「周辺機器」 をご参照ください。 さらに白内障手術において、困難症例や術中トラブルなどの際には硝子体手術が必要になる場合がしばしばあります。当院では硝子体手術を専門にしており、何らかの術中術後トラブルに対しても早急かつ適切に対応が可能で、困難症例の手術についても鋭意ご相談ができます。

手術時の麻酔などについて

手術は局所麻酔で行います。点眼麻酔に加え、前房内麻酔という眼の中に直接麻酔薬を注入する方法や、テノン嚢下麻酔や球後麻酔といった注射を併用することもあります。しっかり麻酔を行うので、痛みが強くて手術ができないということはほとんどありません。ただ局所麻酔であり、恐怖心についてはどうしても避けられません。 当院では手術に対しての不安が強い方々へ、低濃度笑気麻酔というリラックス効果のある吸入麻酔や、抗不安薬を術前に内服してもらうといった追加でのオプション対応が可能です。ご希望の方はぜひご相談ください。 詳しくはこちら「低濃度笑気麻酔」「抗不安薬内服」 をご参照ください。

術後の通院について

手術後の通院として、翌日はもちろん、問題なければ1週間後と2週間後、1か月後、3か月後の通院は皆様に必ずお願いしております。術後の点眼は1~3か月間くらい使用して終わりになります。その後はご本人の眼の状態にもよりますが、何も問題がなければご卒業でも大丈夫で、困ったらご相談という形も可能です。もちろん糖尿病や緑内障など他の病気があったり、ドライアイの点眼をご希望など、何らかの事情で通院が必要になることもあります。 また他院よりご紹介いただいている場合には、ご本人の通院の都合を考慮し、近医でのフォローをお願いすることも可能です。ご希望に合う形で対応させていただきますので、お気軽にご相談ください。

術後の裸眼でのピントの位置について

白内障手術では取り除いた水晶体の代わりに眼内レンズを挿入します。そのレンズによって、裸眼でのピントの位置を”ある程度”狙うことができます(どうしても誤差がでます)。

一般的には、もともと正視~遠視、弱近視の方は、だいたい2~5Mくらいより遠くに裸眼のピントを合わせることが多いです。一方でもともと近視の方は、それまで普段は眼鏡で生活し、裸眼では近くを見るのにあまり困ってこなかった方も多く、ここはご相談になります。方法としては2つで、1つは遠く(2~5Mくらい)にピントを合わせて、普段の生活を裸眼でも何となく見えるようにする代わりに、パソコンや手元を見るときには老眼鏡をかけてもらうパターン(今までの生活と逆のパターンで慣れが必要)、もう1つは術前の生活スタイルと同じく、30~40cmくらいの近くに裸眼のピントを合わせて、普段は眼鏡をかけてもらうという方法です。どちらにも一長一短があります。一度レンズが挿入されてから変更することはできませんので、術前にご相談させていただきます。

眼内レンズについて

取り除いた水晶体の代わりに、眼内に挿入するレンズです。レンズにもいろいろ種類があり、眼の状態に合わせて選択させていただきます。近年では患者さんご本人がいろいろと調べてから手術希望で来院されるケースも増えており、眼の状態などを考慮しながらにはなりますが、どんなタイプのレンズを挿入するか、レンズ選択についてもご相談ができます。どうぞお気軽にお問い合わせください。

・単焦点眼内レンズ
保険適応のレンズで、もっともコントラストが良好で、ピントの合う1か所をしっかりきれいに見るのに適しています。レンズに対して強いご希望などが無ければ、多くの方がこのタイプのレンズを選択されます。

・トーリック眼内レンズ
保険適応のレンズで、乱視矯正機能が追加されたレンズです。術後の乱視が強く残ると予想される場合に、乱視の程度を”軽減”する目的で挿入されます。完全に乱視がなくなるわけではなく、少なくなったら良いかな程度です。多焦点眼内レンズにもトーリックの取り扱いがあります。

・2焦点眼内レンズ
遠くから中間(70cmくらい)までピントが合うように設計されたレンズで、保険適応のレンズもあります。ただ術後の見えづらさをなどを自覚するケース(単焦点ほどスッキリはしない)もありますので、その点をご理解いただく必要があります。

・焦点深度拡張型眼内レンズ
遠くから足元、うまくいけばデスクトップパソコンくらいまでピントが合うよう設計されたレンズです。普通の単焦点眼内レンズと比べ、眼鏡を装用する機会を減らせるかもしれません。保険適応のレンズから、選定療養(レンズ費用が自費)のレンズまで様々です。

・多焦点眼内レンズ
遠くから中間、近くとピントが合うよう設計されたレンズです。手術は保険適応ですが、レンズの料金が別途で自費(保険適応外)でかかります。目安は片眼あたり追加で数十万円です。ただ費用はかかりますが、術後の快適さや生活の質を考えると、医療にかけるべくコストの一つとして、実は非常にコストパフォーマンスに優れたレンズであるという評価もされており、術後に眼鏡装用の機会を減らしたいという方に適応があります。ただその特有の見え方にうまく馴染める方は満足いただけますが、単焦点レンズに比べてコントラストがやや落ちることもあり、不満例もしばしばあります。特に多焦点レンズに夢を描いている完璧主義の方には向かないです。どんなことをしても20歳の見え方には戻れませんのでその点はご理解ください。詳しくはこちら「多焦点眼内レンズ」 をご参照ください。