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なぜ今、近視なのか

近視は今、世界の眼科のHot topicsの1つです。2020年には世界人口の30%、2050年には世界の50%が近視となる予測で、うち10%が強度近視で失明リスクが高い状態とも言われています。近視は環境要因によっても進行し、スマートフォンやタブレットPCなどが、その流れをさらに加速させることが懸念されています。いかにして近視を原因とした視力障害のリスクを減らすことができるのか、子供のころからの近視進行抑制治療はその重要な役割を担う大事な治療であると考えております。 詳しくは 日本近視学会ホームページ(https://www.myopiasociety.jp/)もご参照ください。 また当院での近視進行抑制治療についてはこちら「子供の近視進行抑制」 をご参照ください。

近視について

近視は屈折異常の一つで、「眼球の形が前後方向に長くなることで、眼の中に入った光線がピントの合う位置が網膜よりも前にある状態(軸性近視)」のことをいいます。一般的には裸眼では近くは見えるが遠くが見えづらく、眼鏡をかけることで遠くが見えるようになります。この「前後方向に目が大きくなる」ことが非常に大事で、多くの病気の原因の一つであり、重度の視力障害のリスクにもなります。少なくとも一般的な目の成長においても、身体と同じく眼も大きくなりますが、程度は人それぞれ異なります。病的近視は特に眼球後部の変形が強く、視神経や網膜といった神経組織の障害により失明のリスクがあります。近視(病的近視)は現在の日本の失明原因の第4~5位を維持しています。

近視になると眼の病気になりやすい?

近視で眼球が前後方向に大きくなる(眼軸長が長くなるといいます)ことで、特に網膜や視神経といったとても大切な組織に悪影響を及ぼします。網膜においては眼が大きくなるほど特に周辺部網膜を含めて薄くなることで、”網膜剥離”を起こしやすくなり、一説には「約21.5」倍と言われています。また病的近視では眼球後部の歪みが強く、近視性脈絡膜新生血管という悪い血管が大事なところに発症して悪さをしたり、網脈絡膜萎縮といって一番大事な黄斑部を含む部位の網膜が傷んでしまい機能しなくなることで、中心に近いところの視野がほとんど見えなくなってしまうことあります。また緑内障についても近視の症例では約14倍も発症しやすく、また視野も中心に近いところから障害されやすいことが知られております。いずれの疾患も視機能を回復させることは難しく、また失明リスクが高いものばかりです。

近視の原因

近視の発症には、遺伝的な要因と環境要因の両方が関与していると言われています。環境要因としては、屋外活動時間の減少のほか、近見作業(スマートフォンやパソコン、携帯ゲーム機等、中には机で勉強しすぎも含め)の増加も大きく関与しております。 遺伝的要因の関与も大きく、両親どちらかが近視であるかどうか、また強度近視かどうかなど、今までの研究から病的近視との関与が示唆されていますが、まだ決定的な遺伝子は明らかではありません。

近視は治療できるのか

眼球が一度大きくなった(眼軸長が伸びた)状態を、小さく戻すことはできません。ただ現在世界的に近視の研究が進んでおり、医学的な介入により、近視進行の程度を少なくする努力はできます。近視の進行(眼軸長の伸長)による種々のリスクをゼロにはできませんが、単純な成長分はさておき、できるだけ眼軸長が伸びないように管理することは、将来の視力障害のリスクを大きく低減できる可能性が高いと考えられます。 現在もいくつかの治療法が、子供の近視進行抑制治療として、日本でも厚生労働省に認可を受け始めているところです。「子供たちの未来の見え方を守る治療」が近視進行抑制です。現状では治療の多くが自由診療であり、かなりのコストがかかりますが、十分に検討に値するものと思います。 当院でも希望される皆様に、近視進行抑制治療についてもご相談ができる環境を整えております。詳しくはこちら「子供の近視進行抑制」 をご参照ください。