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多焦点眼内レンズとは

多焦点眼内レンズは、遠くから中間、うまくいけば近くまで、裸眼でピントが合うように設計されたレンズです。近年の流行は3焦点レンズですが、焦点深度拡張型レンズという特殊な下降を施したレンズも出てきています。多焦点眼内レンズのメリットとして、見える幅が広がることで、普段眼鏡を必要とする機会を”減らす”ことを目的にしています。あくまで”減らす”ことが目的なので、老眼鏡をたまに必要とするなど、そこは人それぞれになるかと思います。術後に眼鏡をあまり使いたくない方が適応になります。 デメリットとして、レンズ構造の問題で、コントラストが落ちることが知られています。コントラストが落ちるというのは、「なんとなく見える」けど「はっきりくっきりではない」ということです。術後に馴染めるかどうかが満足度のポイントになります。また光学的にとてもデリケートなので、わずかな乱視や硝子体混濁、ドライアイなど、ちょっとしたことで見え方に影響を受けやすい点もあり、そうした方は一般的な単焦点レンズよりも見えにくさを感じる可能性があります。また夜間の光の見え方も特徴的で、夜に運転をされる方も不向きとされています。 もう一つのデメリットが経済面での負担です。現代では選定療養制度というものがあり、白内障手術の料金(保険適応)に眼内レンズの代金(自由診療・保険適応外)を上乗せして負担することで、手術を受けることが可能となっております。ただレンズの料金が高く、レンズ種類にもよりますが、片眼あたりで40万円前後が追加でかかる見通しです。コスト面においては実際に費用はまずまずかかりますが、術後の見え方や生活の質の改善などを考えると、実は非常にコストパフォーマンスが高い治療であるという評価もされていますので、ここはそれぞれの価値観で検討すべきところです。 注意点として、多焦点眼内レンズを入れた術後に見えづらさが強く、単焦点レンズなどほかのレンズへの入れ替えを希望される場合には全額自費負担(保険適応外)という点もご理解いただく必要があります。詳しくは 「手術費用の概算について」 をご参照ください。 また見え方の特徴などは眼内レンズ各社のホームページ(「日本アルコン:https://www.myalcon.com/jp/cataracts/」「Johnson &Johnson:https://www.clearvisionforyou.com/ja-jp/cataracts/」)などでいろいろシュミレーションできます。ご興味がある方はぜひご参照ください。

3焦点眼内レンズについて

3焦点眼内レンズは、遠く・中間・近くの3か所に裸眼で焦点が合うように設計されたレンズです。構造上で眼に入る光を3つに分けるといった仕組みで、術後の眼鏡装用の機会を最も減らせる可能性のあるレンズです。現代では最もポピュラーな多焦点眼内レンズです。一方でその仕組みから、焦点1箇所ごとの光の量は少なくなるので、コントラストの低下が避けられず、何となくまあまあ見えるけど、すっきりは見えないという感覚的な見えづらさが残ります。このコントラスト低下は眼鏡などでも矯正できず、ずっとお付き合いになります。また夜間などで光がにじんで見えるといった症状が多くの症例で自覚され、だんだん慣れてくるとは言われていますが、中には馴染めない方もいらっしゃいます。 当院で対応可能な3焦点眼内レンズは「TECNIS Odyssey(Johnson &Johnson社)」「Clareon PanOptix(Alcon社)」「Vivinex Gemetric(HOYA社)」「Vivinex Gemetric Plus(HOYA社)」があります。ご興味のある方はご相談ください。 レンズの詳細は準備中です。

コントラスト低下
ハローグレア

焦点深度拡張型(EDOF)眼内レンズについて

前述の3焦点レンズとは異なり、遠くから中間くらいまで、切れ目なく見えるよう設計されたレンズです。3焦点レンズのような光の振り分けはなく、特殊な設計によって焦点が合う距離を広げた構造をしており、多焦点眼内レンズなのに”見え方の質がいい”のが特徴です。またコントラスト低下も軽度で自覚されづらく、光の見え方の特徴も単焦点レンズと変わらないとされており、近年急速に普及が進み人気のあるレンズです。デメリットとしてはどうしても近く(スマートフォンやタブレットPC、読書など)が裸眼では見えづらいので、老眼鏡は必要になることが多いところが挙げられます。特にもともと近視の方は近くを裸眼で見えるのに困らなかったことから、術後に思ったより手元が見えなくて不自由に感じることがあります。”老眼鏡は今までも使っているので術後に使用してもいいかな”という方にはお勧めできるレンズの一つです。またレンズ選択の一つの方法として、優位眼(きき眼)に焦点深度拡張型レンズ、非優位眼に3焦点眼内レンズをいれるMix and Matchという方法も可能で、左右別々の仕組みを持つレンズの挿入になるため、片眼ずつで見ると少し違いが分かるかもしれませんが、両眼で見るときに多焦点眼内レンズのデメリットを軽減しつつも見える範囲をできるだけ拡大するといった作戦もご相談可能です。 当院で対応可能な焦点深度拡張型眼内レンズは「TECNIS PureSee(Johnson & Johnson社)」「Clareon Vivity(Alcon社)」です。 レンズの詳細は準備中です。

まとめ

多焦点眼内レンズについてお伝えさせていただきました。「いろんなレンズがありすぎて迷う」「よく分からないからお勧めは?」このような意見が本音だと思いますし、それは医師からみてもご本人の見え方の感覚面は手術してみなければ分からないですし、何が正解かなんて誰にも分からないというのが正直なところです。 最も勘違いしてはいけない点として、多焦点眼内レンズが高価だから優れているというわけではなく、単焦点レンズも含めて各々に特徴があり、ご本人の生活スタイルや趣味なども考慮しながら、どんなレンズが向いているのかを検討すべきというところが大切です。普段から眼鏡を許容できるなら単焦点レンズが一番の正解です。保険診療の範囲でも少しだけ多焦点性を持たせたようなレンズもあり、選択肢が多いのが現代の白内障手術になります。基本的には一生に一度の白内障手術ですので、どうか後悔されないような選択をご検討いただけたらと思います。 当院でも手術を希望される皆様と相談しながらレンズやピントの位置などを決めていきます。多焦点眼内レンズを希望されても、眼の検査などで適応から外れる方もいらっしゃいます。ご興味のある方はぜひ一度ご相談いただいてから作戦会議をしましょう。