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いとう眼科クリニック札幌 ロゴ

オルソケラトロジーはナイトコンタクトとも呼ばれ、特殊な形状のハードコンタクトレンズを就寝時に装用することで、角膜の形状を一定時間変形させ、日中に裸眼で過ごせるように矯正する治療です。もともとは軽度の近視の方を対象に使用されておりましたが、現在は近視進行抑制目的に行われることが増えております。当院ではいずれの目的においても処方可能です。 メリットは日中は主に裸眼で生活ができること、装用をやめたら角膜形状が元に戻る点が安心できると言えます。また夜間に装用するので両親が管理しやすい点も大きいです。低濃度アトロピン点眼治療との併用も可能です。レンズは厚生労働省とアメリカFDAで認可された高酸素透過性コンタクトレンズを使用します。当院ではブレスオーコレクトを採用しております。 デメリットとしては、毎日のレンズケアが必須である点、朝は調子が良くても夕方には角膜形状が元に戻ってくるため一日の中で見え方に変動があること、コンタクトレンズ一般のリスク(感染症やドライアイ、アレルギー、眼瞼下垂、角膜内皮障害など)は避けられず、これらの治療が保険適応外となり自費診療となること、レンズが高価なため紛失や破損の際には大きな費用がかかることなどです。またハードコンタクトレンズなので、どうしても異物感は出てしまいますので、特に治療初期には気になるかもしれません。そして治療を途中でやめてしまうとリバウンドが起こりやすいことも知られており、少なくとも18歳以上まで継続使用が望ましいです。また適応症例が限られ、全員が行うことはできません。

オルソケラトロジーの適応

特殊なコンタクトを用いるため、十分な治療効果を得るためには適応が限られます。

  • 近視度数が-1.0D~-4.0D程度
    これより近視が弱い場合や強い場合は適応になりません。
  • 乱視度数が少ない
    十分な治療効果を得るために、乱視度数が強くないことは大切です。また不正乱視といって角膜に不正なゆがみがある場合には治療を行うことができません。
  • 十分な睡眠時間と寝相の良さ
    ここが大切なところです。寝ているときに治療をするので、十分な睡眠時間が必要となります。具体的には最低でも6時間以上、理想は8時間以上の睡眠が必要です。また両眼の角膜形状を十分に矯正するためには、”仰向け”で長い時間寝る必要もあります。横向きだと治療効果に差が出る可能性があります。ずっと仰向けは難しいですが、基本が横向き寝のお子様にはお勧めできないことがあります。またうつ伏せなど寝相がよくないお子様は、寝ている間にレンズが外れてしまって紛失したり、破損したりするリスクがあります。
  • 眼表面の病気がないこと
    円錐角膜や角膜感染症、重度のアレルギーやアトピー性皮膚炎、重度のドライアイの方は治療を行うことができません。

治療手順

  • 1:適応検査(初回検査:予約制)
    視力検査、眼圧検査、MYAHによる角膜形状解析と眼軸長測定、角膜内皮細胞検査、眼底検査、広角眼底カメラやOCTによる網膜の評価を行います。現在の近視の程度を詳細に確認し、治療の適応について判断します。各種検査で問題がなければトライアルレンズを用いてレンズの装用練習やフィッティング確認などを行います。所要時間は約90分前後です。
  • 2:お試し装用期間 約1週間程度
    装用練習が終わったら、院内のトライアルレンズを用いてお試し装用をしていただきます。お試し装用を開始して、翌日と約1週間後に受診いただき、問題がなければレンズのオーダーに進みます。
  • 3:治療用レンズのオーダーとお渡し
    オルソケラトロジーを希望される場合には、実際に家庭でご使用されるコンタクトレンズのオーダーを行います。治療用コンタクトレンズはクリニックでのお渡しとなりますので、届きましたらご連絡させていただきます。
  • 4:治療開始後の検診
    ご自宅でコンタクトレンズ装用を開始します。装用開始してから1か月後、3か月後に定期健診を行い、視力検査や屈折検査、細隙灯検査などを行うほか、実際に装用できているか、トラブルがないかなどを確認します。そこで問題なければ、その後は3か月ごとの定期検査を行い、一般的な眼科検査に加えて眼軸長測定などを適宜行いながら近視進行抑制の治療評価を行います。
  • 治療用コンタクトレンズの交換について
    ご使用のコンタクトレンズは、特に破損などが無くても2年に一度の交換が必要になります。その都度費用がかかりますので予めご了承ください。

治療費用について

オルソケラトロジーは保険適応外の自費診療で、以下の費用がかかります(子供医療費助成制度も適応されません)。また自費診療中に生じた合併症(点眼治療中の角結膜障害やアレルギー性結膜炎など)の治療も保険適応外となり自費診療となります。加えて近視治療中の方における眼鏡やコンタクトレンズの処方箋発行も自費診療となります。予めご了承ください。

  • 適応検査(初回検査:予約制) 8,800円(税込)
    視力検査、眼圧検査、角膜内皮細胞検査、MYAHによる角膜形状解析と眼軸長測定、広角眼底カメラやOCTによる網膜の評価等を行います。またレンズの装用や着脱練習、フィッティング確認などを行います。検査の結果で治療を開始しない場合は4400円の費用がかかります。
  • お試し装用 管理費11,000円+お試しレンズ保証金44,000円(両眼・税込)
    この費用には、お試し装用開始後翌日と1週間後の診療費、レンズケア用品の金額が含まれます。1週間のお試し装用後にレンズを持参いただきご返却いただくくことで、レンズ保証金の44000円を返金いたします。ただレンズを破損・紛失された場合には返金できませんのでご了承ください。
  • 治療開始後 初年度費用 165,000円(両眼・税込)/ 12か月間
    この費用には、オーダーいただいたレンズ費用、3か月分のレンズケア用品、開始後1年間までの診療検査費用が含まれます。3か月以降のレンズケア用品は別途お買い求めいただきます。片眼のみの装用の場合には110000円です。また角膜乱視の矯正のため特殊なコンタクトレンズが必要な場合には176000円になります。治療途中でやめたくなった場合、治療開始1か月以内であれば返金保証があります。両眼70000円・片眼50000円を返金します。ただしレンズの紛失や破損がある場合は返金できません。
  • 治療開始2年目以降 33000円(両眼・先払い・税込)/ 12か月間
    この費用には、1年間の検査費用(3か月に一度、年4回)が含まれます。
  • コンタクトレンズの更新料(2年ごと+必要時) 1枚あたり44000円(税込)
    治療用コンタクトレンズは一般的なハードコンタクトレンズ同様に、使用により小さなキズがついたり汚れやすくなったり等で交換が必要になります。長くても2年に1度は交換になります。また眼の屈折度数の変化などで2年経過する前でもレンズ交換が必要になることもあります。
  • レンズの紛失や破損時の費用  1枚あたり44000円(税込)
    治療中にレンズを紛失ないし破損された場合、新しいレンズの購入が必要になります。1枚あたり上記費用がかかります。
  • 眼鏡処方箋発行費用 1100円(税込)
  • コンタクトレンズ処方箋発行費用 1100円(税込)

※レンズの交換保障について(破損交換)
本治療開始後12か月以内にレンズを破損した場合に、1回のみ1枚33000円(税込)で交換が可能です。ただしレンズの半分以上が残っていて、破片をクリニックへ持参いただく必要があります。紛失の場合には全額自己負担になります。

※費用の変動について
診療費用や薬剤費用は薬剤の卸値や消費税等の変動により予告なく変更となる場合があります。最新の費用につきましては当院スタッフまでお問い合わせください。

レンズケア用品について

レンズケア用品を当院より購入可能です。(在庫状況により1度にお渡しできる個数に限りがあります) ご希望の方はお気軽にスタッフへお尋ねください。

  • クリアデューSLスタートセット  3300円(税込)
    (洗浄保存液+装着液+レンズケース+レンズマット)
  • クリアデューSL4週間分  1430円(税込)
    (付け置き洗浄保存液・毎日使用)
  • ティアーレ(装着液・毎日使用)  990円(税込)
  • マイクリア(擦り洗い用洗浄液・2週間に1度使用)  1650円(税込)
  • スポイト(レンズ取り外し用) 330円(税込)