周術期の一般的な流れについてお伝えさせていただきます。 多くの手術において、診察時や検査時に散瞳検査が必要になりますので、車の運転での来院はご遠慮ください。散瞳できない場合には、検査の延期などもご相談させていただく場合がございます。
1:手術希望と日程相談
外来受診時に手術治療をご希望された際に、まず日程相談などを行います。白内障手術の場合には、片眼ずつ別々に行うか、両眼同時に行うかなども含めてお話させていただきます。医師との日程相談後にスタッフより少しお話をさせていただきます。この日に術前の採血検査をお願いすることもありますので、時間にして追加で30~45分程度かかる見通しです。ご協力をお願いいたします。 同時に術前検査日についてもご予約させていただきます(基本的に手術の前週までの月曜日の午後になりますが、都合がつかない場合にはスタッフと相談になります)。

2:手術決定から術前検査前までのお願い
白内障、網膜硝子体、緑内障の手術において、手術が決まってから術前検査までの間に、手術についての動画をご覧いただくよう、皆様にぜひお願いしております。ご本人が受ける手術のことについて少しでも興味を持ってほしいという院長の希望はさておき、自宅で手術説明用動画をご覧いただくことで、インターネット上で何度も繰り返し見ることができたり、またご家族と一緒に動画を確認いただくことで、手術のイメージを共有していただいたり、ご質問などをゆっくり考えてきて紙などにまとめてきてもらえるというメリットもあります。さらにはご家族がお仕事などで術前検査日に一緒に来れなくても、自宅で一緒に説明を聞いてくれたということで、ご家族ともども安心して手術に臨んでいただけるのではと期待しております。クリニックで医師やスタッフがいろいろとお話しても、「何も覚えていない」や「質問したかったけど聞けなかった・忘れた」というご意見が非常に多いという側面もあり、このような形式でのいわゆる「予習」を導入しております。この予習をしてきてもらうことで、術前検査日もスムーズに進めることができると思いますので、ご協力のほどお願い申し上げます。
≪手術説明動画の視聴方法≫
手術決定日に、手術説明動画にアクセスするための方法とパスワードを書いた用紙をお渡ししご説明させていただきます。当院ホームページの「当院で手術を受けられる方へ」というところから、パスワードを入力することで、Youtubeで手術説明動画を見ることができます。ご自宅にインターネット環境がない方や予習を忘れた方は、術前検査日に改めてクリニックで動画を見ていただき、治療についてお話させていただきますのでご安心ください。

3:術前検査日(主に月曜日の午後)
術前検査日には、可能であればご家族など一緒に説明を聞いていただける方と来ていただくことを強く推奨しております。この日は手術を受けるために必要な多くの検査があり、医師やスタッフからの説明も含めると2~3時間程度かかることが想定されます。 まず散瞳後に眼の必要な検査を行った後、医師からのお話があります。あらかじめ予習いただいた手術説明動画の確認のほか、個別にお伝えすべきこと等をご相談させていただきます。もちろんご質問などありましたら、その際に可能な限りお答えさせていただきます。また麻酔方法の変更・追加や、術前の抗不安薬内服希望、その他でもいろいろご希望などございましたら、遠慮なくご相談ください。その後にスタッフより各種同意書の記載、保護メガネのお話、手術当日や翌日の来院時間などの説明、手術前後での生活面での注意事項なども含め、個別にお話させていただきます。最後にお会計と一緒に手術日と手術翌日診察の予約をとり、手術前後で使用する点眼薬などを薬局で受け取ってからご帰宅になります。


4:手術当日
手術日は主に水曜日か木曜日の午後になります(緊急・臨時手術は除きます)。事前にスタッフよりお伝えさせていただいた時間までにクリニックお越しください。体調などを確認後に術前の点眼などを開始させていただきます。手術前の1週間以内に発熱などの体調不良がある場合には、あらかじめご連絡いただきますようお願い申し上げます。
手術前は待合室でお待ちいただきながら、順番が来たらご本人のみ待機室(回復室)へ移動(ロッカーとイスがあります)、その後手術になります。終わったら待機室(回復室)で5~10分程度お休みいただき、体調等が問題なければ待合室に戻り、会計後に帰宅となります。タクシー等の手配が必要な方はスタッフへお申し付けください。
※手術日はご自身の運転では帰れません。おひとりでの来院でも手術はできますが、可能なら送り迎えなど、ご家族含めどなたかにお願いすることをお勧めいたします。

5:術後の診察・通院など
術後の診察は、多くの場合で散瞳検査が必要になります。車の運転での来院はお勧めできません。通院間隔については、術後翌日の診察はもちろん、手術の内容や術後経過等によって必要な通院間隔は異なりますので、その都度ご予約させていただきます。また術後1~3か月くらいは点眼治療が必須になります。たまに忘れるのは仕方ありませんが、感染や炎症管理など大切な治療の一つになりますので、どうぞご理解ください。
6:術後の生活や仕事復帰など
眼の手術後、もっとも避けたい合併症は術後感染です。感染を予防するために、生活面など含め皆様にご協力いただくことがいくつかあります。ここでは特に一般的な白内障手術後のケースについて、参考までにお伝えさせていただきます。硝子体手術や緑内障手術では、これよりももっと厳しい管理が必要になりますのでご了承ください。

★生活面について
・術後に眼がごろごろすることがありますが、極力こすらないでください
・1週間程度は保護メガネを装用いただきます。その後は自由です。
・洗顔や洗髪も術後1週間後の診察までは控えていただき、問題なければその後はOKです。ただ眼に直接的に水などがかかるようなことは、可能なら2週間くらいは控えてもらえると安心ですので、洗髪などの際にはできる限り目をつぶって行ってください。
・公衆浴場や温泉、プール、海水浴、庭いじりなどの植物管理は術後1か月程度は控えてください。
・運動は汗をほとんどかかないようなものは1週間後くらいからOKです。汗をかくレベルの運動は1か月くらい控えてほしいです。
・重いものを持つことについて、一般生活の範囲内で持ちあげるレベル(5kgのお米とか)については制限ありません。筋トレで50kgのバーベルを持ち上げるなど、本当に全力で持ち上げなければいけないようなことは1か月くらい控えてください。
★仕事復帰について
・事務仕事などパソコン画面を見たりするだけなら、早ければ翌日からでもOKです
・埃っぽい仕事は2週間ほど、水がかかるような仕事は1か月ほど控えてもらえると安心です
・農作業や漁業、顔にいろいろ異物が飛んでくるようなお仕事は術後1か月程度は控えてください。
・ほか仕事の内容によっても異なりますので、ご心配な場合には診察時にお尋ねください
★運転について
・白内障術後に裸眼で十分に見える場合には、早期に運転を開始しても構いません。ただ眼鏡を新調するのは術後1か月以上経ってからとなりますので、術後もまだ見え方に不安が残る場合には運転は控えるべきだと思います。ご本人の運転スキルや年齢、認知能力や運動能力などにも関わるところであり、一概にいい悪いはお答えできないところです。