眼外傷とは

”釘がささった”などの鋭的外傷や、”ぶつけた””殴られた”などの鈍的外傷があります。いずれにせよ眼にいいことではありません。中には眼球破裂といって、眼の一部が裂けて中身が外に出てしまう場合があり、緊急手術が必要になりますが、良好な視機能は期待できません。また酸やアルカリなどの「化学熱傷」と呼ばれるものもあり、自宅にある漂白剤などを始め、業務用の苛性ソーダなどハイリスクな液体等が眼に入ってしまうことで重大な後遺症を残すこともあります。
鋭的外傷について
何かが眼に刺さって、中まで貫いてしまうと、正直厳しいと言わざるを得ません。そのままにしておくことはできず、緊急手術で異物を取り、裂けた部分を縫合する必要がありますが、眼内に起きている感染症の管理も難しく失明に至るケースもしばしばです。全身麻酔が必要な場合も多く、総合病院へご紹介させていただくことがあります。
鈍的外傷について
これも眼の一部が裂けて内容物が外に出るほどだと、予後は非常に厳しいです。 ただそれほどでなくても、鈍的なダメージによって網膜剥離や黄斑円孔などを誘発したり、また眼の炎症や眼圧上昇などから緑内障の原因にもなります。慢性的な刺激は白内障進行のリスクにもなります。状況に応じて手術などの治療が必要になることがあります。
眼化学熱傷について
酸やアルカリなどいろんな性質のものがありますが、中でも予後が悪いのが”強アルカリ”です。工業用としてのセメントやカビ取り剤、バッテリー液や苛性ソーダといったものから、一般的にはパーマ液や毛染液などもアルカリ性です。眼に残っている時間が長いほど障害が強くなるので、病院に行く前にまずご自身で流水で長い時間(15分以上)、しっかりと眼を洗ってもらうことが何より大切です。状況に応じての治療が必要になりますが、最悪の場合には失明に至ります。