網膜静脈閉塞症とは
網膜静脈閉塞症は、網膜の血管の一つ、静脈が閉塞する病気で、詰まった部分の血流がうっ滞し網膜内へ出血します。また黄斑部(中心部の大事なところ)の浮腫も引き起こします。閉塞する部位によって中心静脈閉塞症と静脈分枝閉塞症に分類されます。血管の病気なので、ある日突然見えづらくなるという症状で発症します。原因としては加齢や高血圧、動脈硬化といったものから、若い方では炎症性や低用量ピルの内服などもリスクの一つと言われております。

検査について
一般的な眼科的検査に加え、眼底検査やOCTによる網膜断層像の検査により診断が可能です。また静脈閉塞の中でも、血流の悪さによって虚血型と非虚血型という2つに分類されます。虚血型を放置すると、病態としてこじれてしまうこともしばしばです。最初は非虚血型でも、数か月以内に虚血型に移行する症例もあり注意が必要です。 当院ではOCT Angiography撮影という手法を用いて血流を評価し、その病態を診断、より適切な治療をご提案できるよう努めます。
治療法について
病状や重症度により異なりますが、血流が悪いタイプの場合にはレーザー治療をお勧めします。レーザーは将来的な硝子体出血のリスクを低減する効果もあります。また静脈閉塞を起因とする黄斑浮腫については、現代は抗VEGF薬硝子体内注射で活動性を抑えることが多くありますが、副作用はもとより、高価な治療であり継続が困難なケースも見受けられます。短期間で浮腫が再燃する場合や注射の効果が乏しいと判断される場合には、硝子体手術を行うことで疾患の活動性を低下させることが期待できます。加えてさらなる血流障害の抑制を期待する目的で、抗血小板薬などの内服をお勧めすることもあります。 当院ではいずれの治療においても鋭意対応可能で、ご本人の病態に合わせた治療をご提案させていただきます。