コンタクトレンズのトラブル
コンタクトレンズのトラブルとは
コンタクトレンズは直接的に目に装用するもので、眼にとっては異物であり、プラスに働くことは非常に少ないです。 よく知られたトラブルとしては、ドライアイなどのほか、細菌感染や角膜の傷、また角膜への酸素供給量の減少と結膜血管侵入および角膜混濁、角膜内皮細胞障害などが挙げられます。 コンタクトレンズにも種類がありますが、最もトラブルが多いのは2weekタイプのソフトコンタクトレンズです。その理由として、消毒の不備や洗浄液・保存液のトラブル、また装用期間を守らずに長期使用するケースが多いことなどが指摘されています。

トラブル時の症状
感染症などは眼がひどく充血したり見えづらくなったりすることが多く、比較的早期に気づきやすいトラブルと言えます。ドライアイは「コンタクトレンズをつけているから仕方ない」といいながら病状を悪化させてしまうこともあります。ほか角膜のトラブルや角膜内皮細胞の減少などは、本人の気づかないまま進行することがほとんどで、症状が出るころには相当に厳しい状態になっている可能性が否定できないものです。
治療法について
細菌感染に対しては、抗菌薬点眼などで対応になりますが、中には失明に至るほどの強い感染や炎症を引き起こすこともあります。どれだけトラブルに気をつけていても感染を起こす場合があり、角膜に感染がおこった場合には、治療で沈静化できたとしても角膜の混濁が残存し、見えづらいという後遺症が残ることがしばしばあります。 ほかのトラブルにおいては、コンタクトレンズの装用をしばらく中止したり、装用時間の短縮などで、できるだけ病状を悪化させないように努めてもらうこともあります。
コンタクトレンズ装用の開始年齢について
当院の基本方針として、コンタクトレンズの装用が開始できる年齢は「”自己責任”という言葉の意味が分かるようになったら」と考えています。どんなに管理を頑張ったとしてもトラブルが避けられないこともあります。ひとたびトラブルになったら、”見えづらい”という後遺症が一生にわたって付きまとう可能性があります。その時に「自分がコンタクトレンズを希望したのだから、最悪失明しても仕方ない」「誰かのせいではなく、悪くなったら自分のせい」ということを受け入れられるならOKということです。「誰かが勧めたから」「親や友達のせい」「治療がうまくできなかった医者のせい」などと考えているならば、コンタクトレンズは選択すべきではありません。 近視などで視力矯正が必要な時、コンタクトレンズは確かに整容面なども含めて便利で楽なアイテムではありますが、相応のリスクが伴います。視力矯正においては眼鏡に勝るものはありません。そのあたりをご理解いただいたうえで、十分に注意をして使用いただく必要があります。