眼の先天疾患について
生まれつきの眼の病気として知られているものも多くあり、すべてを挙げることはできません。ただその中でも、早めに何となく気づくことで、医療で何かアプローチができるものもあります。このページではそのような疾患のいくつかをご紹介させていただきます。 詳しくは 日本小児眼科学会ホームページ等(http://www.japo-web.jp/) をご参照ください。

先天性白内障
先天的に産まれながらにして水晶体が混濁する病気です。こちらは早期に白内障手術を行わないと、弱視になって将来的な視力発達が不良になってしまう可能性があります。ご両親から赤ちゃんの眼を見て、瞳の中に白い濁りがありそうな場合には、早期に眼科へのご相談をお勧めします。白内障が確認された際には、専門の施設へご紹介させていただきます。
先天性緑内障
小児の緑内障は、眼の隅角という水の出口の構造に異常があることで、眼圧が上昇し、緑内障になることがあります。緑内障は進行性の病気であり、可能な限り早期に発見して治療を始めることが望ましいとされていますが、子供が異常を訴えることはありません。小さいお子様の場合、眼圧が上昇していることで起こりうる所見として、見た目に角膜径が大きく(黒目が大きい)なったり、角膜混濁(黒目が白く濁る)、ほか流涙(涙目)や羞明(極端にまぶしがる)などの症状が出ることがあります。このような症状が気になる場合には、眼科へご相談してください。
斜視
斜視はどちらかの眼の「視線が外れている」状態とも言えます。産まれつきに多いのは特に内斜視で、片方の目が内側に向いていることがあります。ただ内眼角贅皮といって、見た目だけ内斜視っぽく見えることもあります。またお子さんによっては、普段は視線があっているものの、ぼーっとしている時などに外斜視(片方の目が外側に向く)になる子もいます。これは間欠性外斜視といって、視力発達は問題なく過ごすことが多いですが、中には外斜視の時間がずっと続いてしまう子もいます。極端に視線がずれている場合や気になる場合には、眼科受診をお勧めします。必要に応じて専門施設へご紹介させていただきます。
先天性鼻涙管閉塞
涙は涙腺から出た後、目頭にある涙小管(涙の排水溝)から吸収され、鼻の奥に排出されます。生後間もない時期には、この涙道が未発達で、鼻の奥の涙道の一部が閉塞していることがあります。このようなお子さんは、涙目や流涙(泣いていないのに涙がポロポロ流れてくる)、起きたときに目じりにメヤニが多いなどの症状が出ることが多いです。同様の症状で結膜炎などもあり、症状だけで診断することはできません。治療について、多くは涙嚢マッサージといって鼻の付け根あたりをマッサージすることで改善しますが、数か月行っても改善しない場合には、涙道ブジーなどの処置が必要になります。
